いつからかはじまった、彼女とわたしの往復書簡。
それはとてもゆっくりで、お互いのペースを決して乱さない。
彼女のフィルターを通して切り取られる景色、
丁寧に綴られた言葉、
その美しい手紙はいつも心にどきりと響く。
ちょうどやりとりをしていて
過去のお手紙を眺めていたのもあり、
印象的なものをいくつか。
わたしはそのときの気分で
選ぶ便せんも 贈りものも 綴る言葉も 変わるのに対して、
こうやって改めて見ても彼女は一貫している。
毎日のあわただしさの中に
どこかほっとしたものをもたらしてくれる。
悲しかったり落ち込んでいるとき、
そういうときにかぎって
ポストの中をのぞくと彼女からの手紙が届いていることも多くって、
それはまるで心が通っているかのよう。
感性がとにかく素晴らしくて心から尊敬しているのです。
普段なかなか会えない場所にお互い住んでいるから、
会ったことがあるのは2回だけ。
でもお手紙のやりとりは6年?7年?、それくらい続いているんだ。
きっとこの先もずっと
ゆっくりゆっくり続いていくと思う。
日々の変化や揺らぎを重ねながら。